(へぇ…!すごい人なんだな…!)
しかし、イヴァンさんは、ぐっ、と眉間にシワを寄せて低く唸った。
「何言ってんだ。あんな喧嘩っ早いだけの戦闘狂、手がかかる不良以外の何者でもない。」
ルタも、それに続いて冷たく言い放つ。
「…同感、美化しすぎ。あいつは女を見かければすぐに口説き倒すタチな、取り柄といえば顔だけの阿呆でしょ。」
(散々な言い様だな…。なんだか、再会するのがすごく嫌そう…。)
苦笑するランバートに、イヴァンさんはきっ、と視線を向けて言った。
「“ロルフ”と合流すればエーテルは全員揃うが、同時に地獄が始まる予感しかしない。問題児はお前だけで十分だ。」
「相変わらずひどいなー。」
目を細めたランバートを眺めながら、私はふと考えた。
(“ロルフさん”と合流したら、エーテルが全員揃うんだ…?…なんだか、一筋縄ではいかない予感がしてきたけど…)
浮かない顔をする団員たちにつられて変な胸騒ぎを感じた。
再会に気乗りしない様子のエーテル達を乗せて、列車は煙を吐きながら速度を速めたのだった。



