大剣のエーテル


ランバートは、頬を軽く赤らめているように見える。

彼につられたように、私も体に熱が灯った。

その時、ランバートが枕元を見てふと呟く。


「この薬と包帯は?」


「!あぁ…それは、ルタからもらったの。寝る前に腕を治療するように、って。」


すると、ランバートは数秒の沈黙の後、いつものいたずらっ子のような表情を浮かべて口を開いた。


「俺がやってあげるよ。」


「えっ?!!」


「だーいじょうぶ。俺、包帯巻くの得意だから。ノアちゃんも、利き手が怪我してるんじゃあやりにくいでしょ?」


先ほどまでの色気を放つ彼はどこにいったのだろうか。

好奇心に駆られた子犬のようなランバートは、慣れた手つきで薬の蓋を開けた。


…つぅ。


ランバートの角張った男の人の指が、私の肌を撫でる。


(…どうしてだろう。ルタに治療をしてもらった時は、目の前で服を脱いだって平気だったのに…)


私は、優しい手つきで包帯を巻くランバートをこっそりと見つめた。


(…ランバートには、ちょっと触られるだけでドキドキするなんて…。変だ…。)


心に不確かな感情が芽生え、私は動揺を隠すように小さく呼吸をした。

ランバートは私の緊張に気づいているようだったが、それを追求するような言葉を口に出すことはしなかった。