きみの知らない物語



「俺たちにできること何でもするけど、なんかある?」


優しく蓮が聞く


するとさっきまでの笑顔が嘘みたいに桃原の目には涙がたまって、

「……なの」


「え?」




「1人はもう嫌なの」



今さら気づいた俺に腹がたつ

ああなんでもっと早く声かけなかったんだよ




「…だから3人が一緒にいてよ」


え?



「もうどうせ嫌われるし、嫌がらせうけてるし

これ以上ひどくなることはないでしょ?」



いやまあすげー嬉しいんだけど、俺大丈夫か

それ、これからもっと桃原と話せるってことだろ?



なんて2回も振られてる俺は喜んでいいのか微妙だけどな



「分かった」




奏が言った瞬間チャイムが鳴ってしぶしぶ席に戻っているとき、



「気づけなくてごめん」


「ううんありがとう」


そう言って奏に笑った桃原の顔が少し赤かった