ーー翌日。



達裕「はいっ! これっ!!」

俺「…あ。 お、おう、さんきゅーな!!」

昨日の今日の話なのに忘れてた

達裕に渡されたのは
アイマスクみたいな分厚い機械と
SDカードの様なソフト

’’ 迎無-LIFE- ’’

俺「…コレ何て読むんだ?」

達裕「特に気にせず やってたやw
ちょっと待ってね」

そう言うと
達裕は制服のポケットから
携帯を出して調べてくれた

達裕「ゲイム…だってさ!w」

俺「ゲイム?」

達裕が頷く。

俺「…ゲーム製作者って
きっと俺より全然 賢いんだろうけど」

達裕「ん?」

俺「当て字センス無いな」

達裕「wwww
相変わらず毒舌だねw」

俺「いや皆 思うと思うぞ」

達裕は俺の顔を見てクスクス笑って居た。

俺「コレいつ発売されて
どれだけ売れたゲームなん?」

達裕「え、あー…どうなんだろう
僕も親に貰ったから
もしかしたら古いのかも!」

俺「ふーん
まあ やってみるわ」

ゲーム知識とか無いし
このテレビ ゲームなのか何なのか
分からない機械なんか
余計に やらないだろうな と思った

でも せっかく達裕が持って来てくれたんだし
受け取るだけ受け取っと居た

俺「荷物 嵩張るな」

達裕「普段から鞄の中そんな入ってないでしょ?w」

俺「まあな」

キーンコーンカーンコーン
キーンコーンカーンコーン

達裕「っ。」

達裕が眉間に拳を押し当てて痛がって居た。

俺「いつものか?」

達裕「明日は きっと雨だねw」

達裕は偏頭痛持ちで
天気を100発100中 当ててくれる

中学の遠足の時 達裕は頭痛で休み
俺は それを聞いてズル休みさせてもらってた

雨でも遠足 決行とか
絶対 面白くねえじゃん?

下手し天気予報より当たるし

で俺からしたら本当 都合の良い天気予報なんだが
達裕は本当に しんどそうだった

俺「お大事にな」

達裕「有難う」

心配 掛けない様に
笑い掛けて来てくれてるんだろうけど
俺は この時
あー・・・雨とか余計に つまんねえなあ
とかって そんなに気にしてなかった

今日も特に変わらない1日が
終わったなあって。