先輩から逃げる方法を探しています。



同じ歩幅、同じ速さ。

私についてきている気がする。


「翼ちゃんってもしかして委員長かなにか?」

「はい。そうですけど」

「なるほどねぇ。だからノート持って職員室に向かってるわけだ?」

「そうですよ」

「そっかそっか~。じゃ、途中までしか手伝えないけど」


ずっしりと手に感じていた重みが急になくなる。

なぜなら先輩が半分以上のノートを取ったからだ。

そのまま持ち去るわけでも投げ捨てるわけでもなく、同じ歩幅、同じ速さのまま私の隣を歩く。


「あの…先輩?」

「なぁに?」

「ノート…」

「あぁー…職員室の前までね~入るのは嫌だから」


どうやら職員室の前まで運ぶのを手伝ってくれるらしい。