「本の話をしてたら、アンが寝ちゃったんだよ。きっと疲れていたんだね。僕も眠かったし、自分のベッドに君を運ぶので精一杯でね」
〝起こしてくれれば良かったのに〟とも思ったけど、クリスだって政務で疲れていたのだから彼を責められない。
いや……そもそも王太子の彼を責めること自体間違っているのだけど……。
赤ん坊の頃から一緒に育ってきたせいか、こっちが敬おうと思っても、クリスが兄にように接してくるから侍女らしく振る舞えないのよね。
もうこんな失態がないように気をつけなければ……。
そう決意してベッドを出る。
落ち着くのよ、アン。
ここはちゃんと自分の仕事をして挽回しなくては……。
部屋のカーテンを開け、侍女らしくクリスの着替えを用意する。
彼が身に纏うのは、綺麗な紫の衣。
紫は王か王太子だけが身につけることを許された色で、その色には神の力が宿ると信じられている。
〝起こしてくれれば良かったのに〟とも思ったけど、クリスだって政務で疲れていたのだから彼を責められない。
いや……そもそも王太子の彼を責めること自体間違っているのだけど……。
赤ん坊の頃から一緒に育ってきたせいか、こっちが敬おうと思っても、クリスが兄にように接してくるから侍女らしく振る舞えないのよね。
もうこんな失態がないように気をつけなければ……。
そう決意してベッドを出る。
落ち着くのよ、アン。
ここはちゃんと自分の仕事をして挽回しなくては……。
部屋のカーテンを開け、侍女らしくクリスの着替えを用意する。
彼が身に纏うのは、綺麗な紫の衣。
紫は王か王太子だけが身につけることを許された色で、その色には神の力が宿ると信じられている。



