腹黒王太子の華麗なる策略

通常は三十日間喪に服すそうなのだけど、新国王となったクリスがまだ未婚ということもあり、彼が即位した十日後に私達の婚儀が決まった。

私がラミレス王の娘ということで国をあげてお祝いムード。

それに、クリスは国王に即位してすぐに過去に併合した国を返還し、他国の民からも敬愛されている。

彼がいればインヴァネスは安泰だ。

「髪はアップにして正解ね。下ろしているのもいいけど、うなじを見せるとほのかに色気が漂うというか、大人っぽく見えるわ」

鏡越しに目が合うと、コレットはニンマリ。

「そうかな?」

鏡に映る自分を見てもイマイチしっくりこない。

髪をまとめてるのもそうだけど、こんな真っ白なドレス着るのは初めてだし、まるで王女にでもなったみたい。

でも……。

「このドレス、胸元開きすぎてない?私……胸小さいから式の途中でずり落ちないか心配だよ」