腹黒王太子の華麗なる策略

ひえ〜、この私のために⁉︎

想像しただけで、怖い!

「そ……そんなのいらないよ。もったいない」

狼狽えすぎて、声がうまく出なかった。

「で、肝心の返事は?まあ、嫌とは言わせないが」

クリスは私の心を見透かしたようにニヤリとする。

この余裕顔。

いつか彼をギャフンと言わせてみたいが、多分無理だろうな。

だって、この人が好きで好きでしょうがない。

だから、彼の側にいたい。

小さい頃、クリスのお嫁さんになることをどんなに夢見ただろう。

大きくなるに従って、それは現実にならないことを知った。

そう……いつか彼は誰かのものになってしまうって諦めていた。

でも……夢が叶う。

私がクリスのお嫁さんになる。

「……はい」