腹黒王太子の華麗なる策略

お願い!

私のことは放置しておいてください。

「エッジウェアとのこともありますし、木陰に敵が隠れていては大変ですから」

「あっ、それならモコがいるから大丈夫です」

「それはそうですが……」

ラルフ宰相はいつにも増して私を気遣う。

これって……今朝のみんなの態度と関係があるのだろうか?

「あのう、クリスから何か言われていますか?城のみんなの私に対する態度が急に変わって……ビックリしているんですけど……」

「ええ。昨日の夜、クリス様からアン……いえ、アン様がラミレス王の血を引いていることを皆に伝えるよう命じられました。アン様のお部屋もクリス様のお部屋の隣に用意するよう指示も受けています」

……昨日の夜?

きっと私が聖剣の話を図書室で聞いてクリスのベッドで疲れて寝た後なのだろう。