腹黒王太子の華麗なる策略

私はコレットに向かって両手を合わせてお願いした。

「ふーん、何か大事な用みたいね。でも、嘘を言っても、あの男には通用しないわよ」

コレットは、私に意味ありげな視線を投げる。

この目、クリスはただの王太子じゃないって知っているって言ってる。

そう言えば、前に彼のこと『エセ紳士』とか言ってたよね。

コレットの言うことは正しい。

クリスは元々洞察力に優れていたし、勘も鋭かったけど、魔力を手にしてますます人の心が読めるようになった気がする。

私が今クリスに会わないのは、聖剣探しに行くのを彼に悟られてしまうからだ。

「じゃあ、何も言わずに黙っていて」

「いいけど。何か企んでるなら、すぐにバレると思うわよ。まあ、頑張りなさい」

仕方がないといった顔で、コレットは渋々了承する。

「うん、コレット、ありがとう」