腹黒王太子の華麗なる策略

彼を絶対に死なせない。

私は昨日彼がくれたアメジストの首飾りをギュッと掴んだ。

「モコ、私と一緒に聖剣を探しに行こう!」

モコに声をかけると、返事をする代わりにモコは私の肩に飛び乗った。

本を閉じて元の場所に戻し、図書室を出る。

一旦自室に戻ろうとしたら、コレットと廊下ですれ違った。

「あらアン、どこにいたの?あなたの愛しの王太子さまが執務室に来るようにって」

コレットはニコニコ顔で私をからかう。

いつもと私への態度が変わらないのは彼女だけかもしれない。

「クリスが?」

なんだろう?

クリスの用も気になるけど、今は一刻も早く聖剣を見つけたい。

「コレット、ちょっとどうしても行かなきゃならないところがあって……。クリスに上手く言っておいてくれないかな?」