腹黒王太子の華麗なる策略

何か言いたげなモコの目を見てポツリと呟く。

すると、モコがペロッと私の手を舐めて、それから本の絵をトントンと叩いた。

え?

「私も絵に触れろって言ってるの?」

私の問いにモコはニャーと鳴いた。

半信半疑でラミレス王の絵にそっと触れる。

すると、目の前の立体画が動いて、話し出した。

「私の血を継ぐ者よ。聖剣が欲しくば、オリン山まで来い」

光溢れるようなラミレス王の声が、頭に直接響いてくる。

それは不思議な感覚。

ラミレス王の声が私の身体に溶け込むかのよう。

同時に、洞窟の中で眠る彼の姿が脳裏に浮かび上がった。

その手には、聖剣らしき剣がある。

「……ここにあなたは眠っているんですか?」

思わずラミレス王に問い掛けると、彼は私の目を見て返事をする代わりにゆっくりと微笑む。