「尊、助けに来た。帰るぞ。」

あおがそう言ってくれた事にまた止まらなくなる涙。

涙のせいでみんなの顔がぼやけて見える。

「依、夜。尊を連れていけ。雫と奏は残りの奴等を叩きのめせ。翠はここに残れ。」

あおがそれぞれに指示を出してそれに従う皆。

依が痣だらけの私の体を見て息を飲むのがわかった。

夜が着ていたパーカーを私に着せてゆっくりとお姫さま抱っこしたのがわかる。

「チッ.....碧!この鎖どうにかなんねぇか?」

夜が碧にそう言った。

「それでしたらこちらに鍵がございますよ。」

と、翠が夜に鍵をパスする。

「なっ!?なんでその鍵を!」

「うるさいです。ごみくずの分際で私に話しかけないで下さい。」

翠って.....触らぬ翠になんとやら。