ちゃんとした椿さんにはほんと助かる。

俺達はやるべきことを済ませ夜を待つ。

ピリピリピリピリ

俺の携帯が鳴る。

「なんだ。」

「あぁ。尊をちゃんと連れ戻せよ。」

「言われなくてもな。」


それは親父からの行ってこいのサインだった。

電話を切って奴等に視線を送る。
俺の視線に気がついた奴等は家を出て車に乗り込む。