【完】愛して... 続



「尊。上書きしたいんだってな。」


私が蓮に魅入っていると上からそんな声が聞こえた。



上書き。昨日お母さんと話したことだ。



「俺らもちょうどその話が出てた。」


次々と言葉を発するあお。


「刺青は痛ぇ。女のお前なら尚更。」


彫るのはとても痛みを伴う。それはお母さんからも聞いた。


でも私は痛みには慣れてるし、それに少し我慢するだけでこんな忌々しいものを消せるならどうってことない。