そこには金髪のあの人が変わらない顔で立っていた。 「みこと?帰るよ?」 タッタッタッ 近づいてくる音がリビングに響く。 このまま、連れられて行ってしまう? もう、あお達に会えない? またあの生活が、地獄が始まるの? すぅーっと、心の底が冷える音がした。 ガラガラガラと、心で崩れる音がした。