え、 驚いた顔をしている私にお母さんはニコリ、とひとつ笑うと、 「当たり前じゃない。絶対にあり得ないわ。それでね、その痕消したいかしら?」 消したいか、そう聞かれる。 消したいに決まってる。こんな痕残したくない。これがある限り私は満様のモノだと嫌でも思う。