「気に入ったわ!」 そう言った後、私のすぐ目の前に来て手を握る。 「私、娘が欲しかったところなのよ!こんな無愛想な息子じゃ寂しいもの!」 と、あおを睨み付けるこの人は、 「貴女は今日から私の娘よ!私の事はお母さんでも、百合ちゃん、でもいいわ。私の事を本当のお母さんと思っても全然構わない!」 なんて、なんて優しくて温かい人なんだろう。 「あぁ、これから買い物とかいっぱいしようね!お風呂も一緒に入りましょ!」 お母さん、なんて呼んでも良いのだろうか。