ほら、大丈夫だったでしょう?という顔で見ている由香里。


それに私も微笑み返して


「私、あっちゃんとさっちゃんに出会って初めて落ち着く家に居られるようになったの。いっちゃんとレンちゃんに出会ってお姉ちゃんが居たらこんな感じ?とかさっちゃんはお母さんみたいだし…。初めてここに居たい。一緒に居たいと思えたの…。私、ここに居ていい?」


「当たり前でしょ!」

そう言うとガタガタと音がして、あっちゃんに抱きしめられてた私の周りにあっという間にさっちゃんといっちゃんとレンちゃんが来てあっちゃんから剥がされてみんなにギューッとされた。


それを見てあっちゃんも由香里も笑ってて。
私も笑みを浮かべた。


「ここはもう夏美の家で私たちは家族同然よ!だから我慢も隠し事も無しよ?もうコンタクトも外しなさい。智子さんだってビックリはしても、それだけよ」


そうさっちゃんに言われて、私はこの日家族と親友に見守られて私を守るための武装だったコンタクトを外した。


大して変わらないはずなのに、なんだか一つ皮が向けたような、清々しい気分になった。

私のブルーと淡いグリーンの瞳を見てみんなは


「こんな綺麗な色にケチつけるとか、バカでしょ?!」

と言ういっちゃんにレンちゃん。

「これが本来の夏美ね?うん、綺麗だし違和感無くなったわ」

そう言ったさっちゃんに

「そうね、髪が綺麗な地毛のブラウンなのに瞳が真っ黒ってのに違和感があったのよね」

とあっちゃんも言う。



「ほら、夏美の取り越し苦労だよ?ここのみんなは美容やファッションのプロなんだから自然じゃない方が違和感残すのよ!」

由香里がドヤ顔で言うのが面白くて、私は声を上げて笑ってしまった。

「そこで、ドヤ顔しちゃうのが由香里だよね!うん!ありがとう、由香里!」


ギューッと由香里に抱きついて。
それを、見守ってくれる私の大切な人達。


秘密がなくなって、私は大切な人達とまた一つ近づく事が出来て幸せが増えたと感じた。

とても、素敵な女子会になった。