学内でも目立つ派手な女子達にイチャモン付けられたのだ。


「何、その派手な目?カラコンかなにか?目立つならそれなりの格好したらどう?」


「別にあなた達にそれで迷惑かけている訳では無いのだから放っておけば?」


そうしれっと返して私はうどんを食べていたのだが、

「目立ちたくないなら大人しくしてろよ!ブスの上に一匹狼で親無しのくせに!」


親が居ない事の何が悪いのか。
彼女達の言い方もやり方も、タチの悪い学生時代のいじめっ子達と同じ。
大学生にもなって成長してない人間もいっぱいいたと言うことか…。
やはり何がなんでもコンタクトしてくるんだった…。
心の中で大きなため息をついていた。


そんな時、水を入れてたコップを投げつけかけられた。
そこに割って入ってコップを床に叩き落としたのが由香里だった。


「聞いてればあんた達の言ってることの方が言い掛かりよ!しかもタチの悪い、いじめじゃない!小学生レベルの事をその歳でしないでくれる?彼女の容姿や目を批難するなんて、その発言の方がよっぽど周りで聞いてる人間が不愉快で迷惑してるわ!」


そう学年一の美人に啖呵を切られ、キラキラグループはタジタジになった。


「だって、そんな色・・・」


「治すことの出来ない身体の部分をあげつらうのはいじめの中でも一番卑怯な手なのよ!この性格ブス!」

この啖呵には私も吹き出した。


「栗田さん、ありがとう。面倒だからこの場で言っとくわ。私の母親は日本人。でも父親は不明なの。産まれた時から居なかったから。母親の両親もその頃もう他界してて私を産んだあと体調崩した母親は泣く泣く施設に私を預けたあとちょっとして亡くなったそうよ。私が一歳になる前にかしら。だから記憶もあまり無いのよ。そんなだからこれを突っ込まれても私も明確な理由は分からないわ。自分のルーツを知らないんだもの」