「真宮が謝ることはなにもない。もっと早く気づいてやれば良かった。ずっと真宮を見てきたつもりだったんだけどな」
鬼課長って呼ばれて、確かに仕事では厳しいけど、本当はとても優しくて温かい人だと思う。
面倒に思われても、嫌われても仕方がないと思っていたのに、優しい言葉を言われると、胸が熱くなる。
あれっ?さっきため息ついてたのは、なんでなんだろう?
その疑問の答えはすぐに出た。
「はぁ、俺は今までなにをやってきたんだろうか」
課長はもう一度ため息をついて、自分自身を責める言葉を言った。
「真宮」
「はい」
課長は私の頬を両手でそっと包んだ。
「平気か?」
「はい」
平気…なワケないよ!
顔から火が吹き出るんじゃないかってくらい熱い。
心臓が壊れそうなくらいにドキドキしている。
「真宮」
「はい」
「俺と付き合ってくれ」
「はい」
顔が!顔が近いですよ!
それにしても、課長の手は大きくてホッとするな~。
……あれっ?課長、今なんて言った?
「真宮」
「はい」
「聞こえてるか?」
「はい」
「俺と付き合ってくれ」
オレト、ツキアッテクレ?
えっと…、えっ!

