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家に帰ってスーツのままドサッとベッドに倒れる。



──好き



久しく口にしなかった言葉。



いつぶりだろうか。



今まで女とは付き合ったことがある。



告白をされたこともあるし、自分から告白したことも多分だけどある。



俺の過ごしてきた青春は、そんくらい薄っぺらくて、味気なかった。




それにしても、


土田は今まで、俺のことをそういう意味で見ていたんだろうか。俺がただの同僚と思っている間、土田は...



──う、わ。



認識して、急に恥ずかしくなる。



なんでこんなこと、っていう苛立ちとか、気持ち悪いとかじゃなくて。



なんか、ああやって、告白されたことに。



なんで俺...あんな真面目に聞いていられたんだろう。



今更ドキドキしてきた。



土田は、ドキドキしたんだろうか。



告白するって、決めてたのか?




そんなことを考え始めたら止まらなそうな感じがして、そのまま風呂に入って寝た。