「ふっ…」 社長、笑って、私の頭を覆うように手を回した。 (えっ…社長に抱かれている人だれ!?) (この会社の人かな?) こそこそと話す声が聞こえる。 「おはよう。」 優磨は気にしていないのか、挨拶をしている。 「「お、おはよう、ございます。」」 そのまま通り過ぎて、エレベーターに乗り込む。 「ね?大丈夫だったでしょ?」 たしかに、大丈夫だった。 チーンと軽い音がして扉が開く。 社長室に付いて、ソファに降ろされる。