結城悠 (ゆうき ゆう) それが彼の名前。 わたしが初めて本気で恋をした人の名前。 初めて聞いたときは、言いにくくて変な名前だと思った。 一人で雲を見上げるわたしに紙飛行機を飛ばした、変な人の名前。 でも…そんな変名前かもしれないけど、 わたしにとっては世界で一番綺麗でかっこいい名前。 悠って言うだけで恥ずかしい。 悠って囁くだけで苦しい。 もう君に呼びかけられないってわかってるから、こんなにも悲しい。 でも、それでも…っ 悠を追い続けたいんだ。