キーンコーンカーンコーン


「 いやあ、しかし優しそうな先生で良かったよな? 」


愛奈は弁当の準備をしながら、蛍に話しかける。


「 それな?しかも授業中寝ても怒らないよ。でも起こした時に起きてくれたらいいからねって、そんな先生なかなかおらんよな 」

「 まあ、本田先生はああいうけど、数Bは寝てられへん 」


愛菜は苦笑いする。


「 てか、本田先生愛奈のとこにいて必死になにか教えてたけど、今日のとこそんな分からんだ?大丈夫? 」


「 あー、あれはちゃうねん、ベクトル図に表す問題あったやん?あれなんかちゃうページのとこにかかなあかんだのに、説明のページに必死にやっててなんか出来なあ思ったら本田先生教えてくれた 」


「 あー、愛奈らしい ( 笑 ) 」


クスッと蛍は笑い付け加えた


「 でも、あんな爽やかイケメンにあんな近くで教えられたらちょっとクラっとせいへん? 」


「 へ? 」