「 あ、愛奈あの人のクラスまで見てない〜ごめんな〜 」

「 あー、いいよ!全然!漢字まで教えてないしな 」

愛奈は蛍の一言で、さっきまで蛍と同じクラスだった事が分かり安心して落ち着いていた心臓がまた、徐々に鼓動を加速させていた。

「 はい、クラス表写真撮ったから、探してみて? 」

そう言われて、見せられたスマホ画面がいつもより眩しく感じた。

「 …うん 」

ドクンドク


自分のクラスは4組。

あえて1組から探し始める。


名前が無いので2組。


そしてまたなかったので3組。


っとここで、[ 濵松翔 ] を見つけてしまった。


その瞬間、愛奈の鼓動は徐々に減速し、雲一つない青空がどんよりした曇り空に見えた気がした。


「 残念やったね… 」

「 うん 」


まあ、横のクラスやし、希望が完全無いわけじゃないしな!



愛菜は蛍と共に新しい教室へと向かった。