「えー、では。肝試し大会を行います。ここから少し先のテントまで2人1組で行ってください。ところどころに先生方がスタンバイしているので、不安な方は声をかけてください。目的地のテントには先生方がスタンバイしているので、今から配ります紙に赤ペンで100と書いてもらってください。戻れば終了とします」

肝試し…………………なのかな?


歩けば近くに先生いるし、目的地にも先生いるし。

まぁ、御曹司やご令嬢に危険なことはさせるわけないか。


っと、まずは2人1組を作らなきゃね!………………もちろん理沙♪


「あ、言い忘れてましたが、男女で2人1組を作ってください」

うそー!!!!

なんで!?

「不思議そうな顔してるな」

ん?あ!

「成海くん」

「女2人だといざというとき危ないんだとさ。男がいた方が普通に見て頼りあるじゃん?」

「あー、なるほどね」

守ってもらえってことか。

「あ!なるみんじゃーん!!」

「やほ〜!」

ん?この学園では珍しい感じの子………………。

ケバいメイクに巻き巻きの金髪。私服もギャル系でセクシーな服な2人組。

「その隣の女知ってるぅ〜!」

「確か新入生代表の子じゃん〜!」

「覚えて下さっていて、嬉しいです」

____ニコッ。

「うわぁ〜、うちらとは違うよね。真正なお嬢様って感じぃ。あ、でも外部生だから一般の子なのかなぁ?」

「それでも頭いいから上のクラスなんだよ、きっとぉ。そいえばさ、なるみんはその子と組むのぉ?」


あ、そう言えば颯真は誰と組むんだろ?


「えっ?俺はまだ決めてないけど、お前らは?」

「決まったよぉ。同クラのやつ」

「うちも」


「へー、そうなんだ」

「なるみんも早く決めなきゃね〜!始まっちゃうぞぉ」

「じゃね〜」

ん?あ、気づいたら話終わってた。

「D組スタートだったから、アイツらここを通ったのか」

「あの子たちD組だったんだ」

意外と校則って緩いよね。

「美桜はペアのやつ決めたのか?」

「ん?あ〜………そういえば、まだ決めてない」

「そんじゃあ、俺もペアいねーし俺とする?」

「別にいいけ「ごめんね。四ノ宮さん僕と約束してたんだけど、忘れてるみたい」

「……………………っ!!??」

え、颯真!!??

颯真が私の後ろから抱きしめてるんだけど!!

「思い出した?四ノ宮さん」

____ニコッ。

出た!王子スマイル………。

「え、あ……………はい」

これで、反論したら何か後々面倒くさそう。