自分でも分かってる。今の私はきっと鬼の形相だ。なのに、向かいの涼介は相変わらず笑顔で、それが更に腹が立つ。
「なんで笑ってるのよ」
「ごめん、別に馬鹿にしてる訳じゃないよ。相変わらず湊は真っ直ぐで良い奴だなぁって嬉しくてさ。それと、市来さんに申し訳ない事した自覚もあるよ。でも真摯に謝罪させてもらって、それは解決済みじゃない?それとも問題は湊の気持ち?」
「そ、そうよ。だって梨花さんは凄く優しい先輩で仕事だって出来て、今回の案件も全力で頑張ってたのに」
「うん、聞いた。でも市来さんは引き継ぐのが湊なら構わないって言ってくれたよ。湊なら出来ると思うし、自分も全力でサポートするって」
「梨花さんが……?」
思いがけない話にうるっときた。いつも笑顔で飄々とした所のある梨花さん。私の仕事っぷりをどう評価してくれているのかと悩んだ事もあったのに、私の知らない所でそんな事を言ってくれていたのか。
「なんで笑ってるのよ」
「ごめん、別に馬鹿にしてる訳じゃないよ。相変わらず湊は真っ直ぐで良い奴だなぁって嬉しくてさ。それと、市来さんに申し訳ない事した自覚もあるよ。でも真摯に謝罪させてもらって、それは解決済みじゃない?それとも問題は湊の気持ち?」
「そ、そうよ。だって梨花さんは凄く優しい先輩で仕事だって出来て、今回の案件も全力で頑張ってたのに」
「うん、聞いた。でも市来さんは引き継ぐのが湊なら構わないって言ってくれたよ。湊なら出来ると思うし、自分も全力でサポートするって」
「梨花さんが……?」
思いがけない話にうるっときた。いつも笑顔で飄々とした所のある梨花さん。私の仕事っぷりをどう評価してくれているのかと悩んだ事もあったのに、私の知らない所でそんな事を言ってくれていたのか。

