ノラと呼ばれた男【弐】

思わず上がる口角、
そして、それと同時に再度内心で繰り返す


(絶対守りたいんだ……………………)

温かな、この場所を。
皆との時間を。
そして……………………………………、

皆を守りたい




「そー言えば……迅さん見ないけど、彼もサボり?」


「ん?嗚呼、迅は校内の見回りと聞き込みに行ってる」


「聞き込み?」


「そ。俺らの敵が仕掛けてきたから、その処理やらで出てるってよ

ま。流石にもうすぐ戻ってくるんじゃね?」





て事は、やっぱりさっきのアレは壽の仕業か。まだアイツの仲間がいるかもしれないしなぁ……早めの対応は助かるが、

その仕掛けて来た本人が来ないとなると、




(いっそ手荒な真似してでも、)

と、思案していた自分と能天気にも人の(飲みかけ)珈琲を啜る時雨に影が落ち、

顔を顰めたまま、上を見上げれば……




「んもぉっ!いつまで時雨はサボる気ぃ!?時雨待ちのお客さんいっっっぱい居るんですけどぉー」


「げっ、……んだよ藍、俺は退職したんだよ」


「はぁ!?退職?いやいや、ここ職場じゃないから『退職』なんて言わないんですぅ~、これだから脳筋は」


「んだと、だあぁぁぁれが脳筋だチビスケ」









と、お馴染みのイチャイチャ(?)が始まり思わず傍観している私

勿論『止める』という選択肢はない

え。だって、そんな気力ないわ←笑