たったひとつの愛を君に




「お前が病気になった時、俺自分のことより辛かった。何も出来ない無力さに腹が立った。だけど何か力になれればって必死に調べたんだ。それも結局無駄だったってことだよな。」

私が口を挟む間もなく蜂は話を続ける。

「もういいよ。せいぜいその同病者と仲良くやるんだな。さよなら。」

そう言って蜂は出て行った。

途端私は涙が溢れた。

あんな蜂初めて見た。

冷めた目をして私のことをお前と呼ぶ。