だけどほんと悔しいのが、知紘にこうして全身を包まれるように抱きしめられるとホッとしてる自分がいる。


これでもかってくらいベタベタ抱きつかれてるのに、この温もりが心地いいなんて。


ギュッと、抱きついてきた知紘にしがみついた。


「積極的じゃん」

「う、うるさいなぁ…!」


「可愛いから全然いいけど」


こうして、結局わたしの服が乾き終わったのは夕方より少し前の時間帯で


帰るまでずっと知紘とふたりで寝てしまっていた。


ほんといつもと変わらなさすぎて。


だけどやっぱりそんないつもと変わらない、ふたりでのんびり過ごすのが好きだったりするのかもしれない。

ちょっとハプニングもあったけど、たまにはこんな休みの日もありかな?


いつかちゃんとしたデートできたらいいなぁ、なんて思った帰り道だった。