するとここで自由人知紘はとんでもないことを言う。


「……ボタンってさ」

「う、うん」


「必要?」

「そ、そりゃ…まあ…」


「……僕はいらないと思うけど」

「どうして?」


こんな会話をしている間に、ブラウスの最後のボタンがプツリと外れた音がしたと同時に



「……脱がしにくいから」


身体をくるりと回されて
唇を押し付けられた。


最近いつもこうなる。
寝起きの知紘は加減ってものを全く知らない。


だから自分がしたい通りにやる。


「んぅ……っ、まって…」


「……キスしてるとき喋っちゃダメ」


喋っちゃダメって言われても…
そもそも口を塞がれてたら喋れるわけなんかない。


強引なのに甘い……。
甘すぎてその甘さから抜け出せない。


こうなったらもう、知紘が満足するまで止まらない。