が、しかし。

その日の夜。体調が良くなったのでお風呂に入ろうとしたときだった。


「な、なにこれ!!」


鏡に映る自分に驚いた。

首筋にかけて、ギリギリの際どいところまで知紘がつけた紅い跡がたくさんついていた。


まるでたくさんの虫に襲撃されたみたい。


ってか、これじゃ確実に制服から見える!!どう頑張っても隠せる気がしない


「うぅ……バカッ」


恥ずかしいくせに、どうしてもこの跡を見るとたくさん愛されてるんだって実感させられてるみたいで怒るに怒れない。


ほんとは嬉しかったり……?


なーんて、そんなこと言ったら大変なことになりそうだから知紘には内緒…。