大切なキミへ。

「ねぇ、叶愛。」

「ん?」

「もちろん組むわよね?」

「うん!」







姫咲と一緒の班になるよう約束をして、その時間を待つ。







✱✱✱






「では、班を決めます。
男女混合で組んでくださいね。」




真野先生の声でみんなが一斉に動き出す。







「西園寺くんも一緒なのね?」



私の元に来た姫咲は、遥を見てそう問いかけた。






「佐崎さんからの指示だ。」

「ふ〜ん」






姫咲は、そう答える遥を疑った目で見ている。