大切なキミへ。

ーコンコン


「はい。」

「パパ、私。叶愛だけど…」

「入りなさい。」






パパの声を聞いて、重く大きなドアを開く。






「どうしたんだ?」

「渡したいものがあって…」

「なんだ?」

「これ…」






パパが身につけるものとしてはだいぶ安物だけど…

これが私の精一杯だった。