自分で言いながらも、その声がひどく震えてしまった。


あたし自身、まだ信じられていないのだろう。


「は? なんでそんなことがわかるんだよ」


寛太は少し怒っているような口調になってそう言った。


怖いのかもしれない。


「この男の人は自分が死ぬ様子を配信してたの」


「それを……お前らは見たのか?」


寛太の顔が青ざめている。


「うん……」


沙良が小さく頷いた。


「なんでそんなの見るんだよ!」


「だって……今のあたしには必要だと思ったから」


沙良がグッと拳を握りしめてそう言った。