あたしは寛太を真っ直ぐに見てそう言った。


「は……?」


「その黒い人影は日に日にハッキリと見えるようになって行って、最後には送られて来た人が死ぬときと同じ動きをするの」


「冗談だろ? なに言ってるのかサッパリわかんねぇよ」


寛太はそう言い、無理やり笑顔を浮かべた。


どうにかこの場の雰囲気を和ませようとしているのがわかった。


「これを見て」


あたしはパソコン画面を指さしてそう言った。


そこにはつい先ほど公開された、あの男に送られて来た砂嵐の動画が表示されている。


「なんだこれ。確かに似てるかもしれないけど……」


「この動画が送られて来た男の人は、ついさっきこれと同じように死んだの」