それから10分ほどした時玄関のチャイムが鳴り、両親が出てくれる音が聞こえて来た。


「イズミ、寛太君よ!」


「あがってもらって!」


部屋にドアを開け、寛太を招き入れた。


「なんだよ2人とも、顔色が悪いぞ?」


あたしと沙良の顔を交互に見て寛太はそう言った。


「っていうかイズミの両親、また2人で旅行に行ったのか。元気だなぁ」


「寛太、そんな話をしている場合じゃないの」


あたしは寛太をテーブルの前に座らせてそう言った。


「どうしたんだよ改まって。なにがあった?」


「寛太はこの動画を見たことがある?」


沙良がそう言い、自分に送られてきた動画を寛太へ見せた。