小さく呟くと、リナがハッとしたようにあたしを見た。


「ごめんイズミ……ごめんなさい……」


「大丈夫だよリナ。それよりもリナになにがあったのか知りたい」


あたしは体勢を立て直してそう言った。


「そうだよ。あたしもイズミもリナのことが心配なだけだよ」


沙良が言うと、リナは小さく頷いた。


「あたしの言う事、信じてくれる?」


「もちろんだよリナ。あたしたちはリナのことを信じる。だから、話して?」


リナの手を握りしめてそう言うと、リナは目に涙を浮かべてほほ笑んだ。


「ありがとう……」


震える声でそう言うと、学校の鞄からスマホを取り出し、それをテーブルの上に置いた。


「これ、見て」


そう言い、画面上に呟きサイトを表示させるリナ。


「3日前に妙な動画が拡散されてきたの」