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リナの部屋には1度は行った事があったけれど、とても綺麗で女の子らしい部屋だった。


それが今は白い家具は汚れ、服は床に散乱している状態なのだ。


あまりの違いにあたしは一瞬たじろいてしまった。


しかしリナは気にしている風もなく、自分の服を踏みつけながら部屋へと入っていく。


あたしも仕方なくその後に続いた。


以前はアロマのいい香りがしていたのに、今では汗のような少しすっぱいような臭いが漂っている。


ここがリナの部屋なんて、信じられなかった。


あたしと沙良はリナのベッドに座らせてもらった。


リナは汚れた衣類の上にそのまま座っている。


「リナ……」


名前を呼んでみても、その先が続かなかった。


何があったの?


どうしたの?


色々聞きたいのに、今のリナを見ているととても質問できなかった。