「行こう、イズミ」


寛太があたしの手を握りしめてそう言った。


「そうだね……」


2人を最後まで見届けたい気持ちはあったけれど、ジッと見ていてはお別れもしにくいだろう。


あたしたち3人はミズキさんの家を出た。


振り返って確認してみると、家の窓から光がキラキラと輝きながら天へと昇って行くのが見えたのだった。