「あたし、いつ死んでもおかしくないよね」


「沙良……」


「それなら、ミズキさんと会話がしたい」


沙良の言葉にあたしは目を見開いた。


「なに言ってるの!?」


死者と会話をするなんて、そんなことできるワケがない。


「人を呪い殺すっていう意思があるなら、会話だってできるはずでしょ」


「そんな……」


沙良は藁にもすがりたい思いなのかもしれない。


死者との交信なんて不可能に決まっている。


「待てよ。そいえばクラスメートに動画について調べてるやつがいたはずだ」


寛太がハッと息を飲んでそう言った。


「それって、オカルト研究会の円?」


円はオカルトが大好きで、オカルトの出所までキチンと調べて自分のホームページに掲載していたはずだ。