あたしは地下室にできた無数のシミを見て吐き気を覚えた。


これは全部ミズキさんの血。


ミズキさんの叫びだったんだ!!


寛太は唖然として言葉も出ない様子だ。


「そんなミズキの呪いなら、日本中に拡散されてもおかしくはないよなぁ」


「……お前ら、人間じゃねぇな」


寛太が震える声でそう言った。


しかし、相手には聞こえない。


「まぁ、ミズキの魂をお前らの命で沈めてくれや」


男性はそう言うと、遠ざかっていく足音が聞こえて来たのだった。