「地下室に閉じ込められてるんだ!!」


寛太の叫び声に反応するように、足音が移動した。


そして……。


ギィィィと音を立てて地下室へと続くドアが開いたのだ。


光が見えた瞬間、涙が滲んでいた。


「誰かいるのか?」


怪訝そうな声と共に、見知らぬ男性が下りて来るのが見えた。


まだ20代くらいの若い町の人だ。


彼は博樹を見た瞬間絶句してしまった。


Tシャツで顔は隠しているものの、死んでいるのは明白だ。


「どうした? なにがあったんだ?」


突然現れた死体に混乱した声を上げる男性。


寛太が順番を追って説明をし始めた。


この家にいた理由も説明するため、呪いの動画についても包み隠さずだ。


男性は話しを聞きながら目を見開いた。