太陽は徐々に上りはじめていて、外は白くなり始めている。


「どうしよう。このままなにも手掛かりがなかったら、沙良は……」


そこまで言って、ゾッとした。


あと何時間かの内に沙良が死んでしまうなんて、恐ろしくて口に出せなかった。


「とにかく、沙良のところへ戻ろう」


寛太がそう言い、あたしたちは1階のリビングへと向かったのだった。