寛太は呟きサイトで流行している動画の事を男性に説明した。


男性は半信半疑のまま説明を聞いていたけれど、沙良と弘樹に送られて来た動画を見せると、ようやく信じてくれたようだった。


なにより、あの歌を聞いてもらった時の反応は大きかった。


「この歌声はミズキのものだ」


男性はすぐにそう言ったのだ。


「本当ですか!?」


沙良が目を大きく見開いてそう言った。


ようやく1つの点と点が繋がったと感じられた。


「あぁ。間違いない。あの子の声だ」


男性は青ざめた顔で何度も頷いた。


「この動画の呪いはミズキさんのもので間違いないですか?」


そう聞いたのは寛太だった。


「そんな、あの子が人を呪うだなんて……」


男性は眉間にシワを寄せて考え込んでしまった。