☆☆☆
寛太の後を追いかけて図書館を出ると、辺りは暗くなり始めていた。
こんなに時間をかけても、結局何も見つけることができなかった。
その悔しさに下唇を噛みしめる。
「宿泊施設に行ってみよう」
不意に、寛太がそう言い出した。
「え? でも、今日は先約があるって……」
沙良が戸惑った声を出す。
「あんなのデマに決まってるだろ。でも、一応確認しておこう」
あたしたちが昨日泊まった施設は町の中央付近にあった。
小さなお店などが多く立ち並んでいるが、この時間はほとんどの店が閉店している。
そして施設まで来たとき、あたりは真っ暗だった。
窓からの明かりも漏れていない。
誰もいないことは一目瞭然だった。
「あの地蔵の話しを持ち出した途端、町から出ていけって態度になったよな。あの地蔵は絶対になにかある」
寛太が施設を確認してそう言った。
寛太の後を追いかけて図書館を出ると、辺りは暗くなり始めていた。
こんなに時間をかけても、結局何も見つけることができなかった。
その悔しさに下唇を噛みしめる。
「宿泊施設に行ってみよう」
不意に、寛太がそう言い出した。
「え? でも、今日は先約があるって……」
沙良が戸惑った声を出す。
「あんなのデマに決まってるだろ。でも、一応確認しておこう」
あたしたちが昨日泊まった施設は町の中央付近にあった。
小さなお店などが多く立ち並んでいるが、この時間はほとんどの店が閉店している。
そして施設まで来たとき、あたりは真っ暗だった。
窓からの明かりも漏れていない。
誰もいないことは一目瞭然だった。
「あの地蔵の話しを持ち出した途端、町から出ていけって態度になったよな。あの地蔵は絶対になにかある」
寛太が施設を確認してそう言った。