リナの顔があまりにも恐ろしくて、絶句してしまう。


「リナ、どうしたの?」


沙良がそう言ってくれたおかげで、少しだけ緊張が解けた。


「みんな呟きサイトに登録してるの?」


リナの低い声が響く。


「う、うん。あ、リナも登録してる? 今ね、すっごく可愛い動画が送られてきてさぁ」


どうにか明るい話題に持って行こうとした時だった。


「今すぐに退会して!!」


リナの悲鳴に似た声が教室中に響き渡っていた。


青ざめたリナが目を見開き、あたしのスマホを握りしめている。


「リナ……。今日は一体どうしたの?」


沙良がリナの肩にそっと触れる。


「動画なんて見ちゃダメ! 拡散なんて、絶対にしちゃダメ!!」


リナは沙良の手を振りはらって叫び続けた。


目は血走り、唾をまき散らしている。