お腹が一杯になってからスーパーを出て、あたしたちは歩き出した。


スーパーに貼られていたポスターには町の奥まった場所に、図書館があると書いてあったのだ。


目的地はそこだった。


図書館なら、この町のことが詳しく書かれている本があるかもしれない。


それこそ、イケニエのことがわかるかもしれないんだ。


そう思うと心臓がドキドキして来ていた。


あたしたちは確実にあの動画の出所へと近づいている。


そう感じていた。


辿りついたのは小さな図書館だった。


外観は綺麗なのだけど、中へ入ると年期が入っていることがわかる。


入って左手にカウンターがあり、奥へと広がっている館内。