ぶらほわバタフライ



『はは、俺にはもったいねぇなぁ。』



「殺は素直じゃないんだね。」





一言余計だ



俺は人と馴れ合うのに慣れてねえんだよ





「ここか。」





他とは少し違う扉





『びびってねえだろうなぁ?』



「当たり前だ。」



『なら、ぶち破るとするか。』





ドガアァァァン!!!!



蹴り破ると、中には3人いた





「騒々しい、実に騒々しいぞ。」



『お前が頭か。』





真ん中で堂々と座るおっさんと、若頭みたいなやつ、そして……





「……っ、何しにきたんや……っ!!」





スーツに身を包む慧





「うわぁ、全っ然スーツ似合わないね〜。」



「……スーツに着られてる感。」



「まぁ、助けにきたってところかな?」





こいつら空気読めなさすぎだろ



藍羅は呆れて止めもしない





「お主ら、殺される覚悟は出来てんだろうな?」



『誰が?誰に?
え、なに?
まさかおっさんが俺を殺そうとしてんの?』



「お前も空気読めてねぇだろ。」





藍羅に突っ込まれた



まぁここは乗っとかないとって思ったんだけど?





「お前ら……さっさと帰りや!!
もう俺はお前らとは何の関係もあらへん!!」



『おい、ふざけんじゃねえ。』





てめぇがそんなこと言う資格ねぇんだよ





『こいつらがどんな気持ちでここまで乗り込んで来たと思ってんだ?
それともなんだ?
てめぇは散々好き勝手しといて、こいつらが好き勝手すんのは許されねぇってか?』





こいつらは死ぬ覚悟でここまで来た



その覚悟は生ぬるいもんじゃねぇんだよ



それだけ、こいつらはお前に本気だってことだろうが





「友情ごっごはいいが、こいつはお主らの元には帰れねぇ。なぁ?慧。」



「……っ、……はい。」



「だったら選べ。
ここでこいつらを殺すか、ここを裏切り殺されるか。」





五十嵐の表情が歪んだ



あいつはきっと、選べない



こいつらを大事に思うからこそ



宮平組と離れられないからこそ










『五十嵐慧。』









俺はこういう柄じゃない



これはクロの優しさだ



今出てこられないクロのために、俺は五十嵐を救わなきゃいけない





『俺はお前の過去を知っている。
だからこそお前がこの道を選んだことも。
だが、覚えておけ。
こいつらはお前のことを何も知らねえ。
だから諦めずにここまできちまった。
こいつらを諦めさせるためにも、話さなきゃいけねえんじゃねえか?』









さぁ、語れ








そしてそれを知ったこいつらに……救われろ